就活スケジュール:本選考~よーいドンで始まる本番~

§1.就活全体のスケジュール感について

就活最初期から本選考までの大まかなスケジュールについて記載しますね。
なお、このスケジュールは筆者が新卒就活した2020年当時(22卒)のモノであることを留意してください。

就活を終えたばかりの頃に筆者が書いたメモが、誰かの役に立てるなら、嬉しいです。

※今回は本選考が開始してからの雰囲気について記載します!

§9.本選考の時期の到来

本選考について、基本的な情報を記載します。内々定ピークは、4月と6月に訪れます。3月にエントリーした企業の選考を順当に進められれば、4月に内々定が貰える図式です。4月になると内々定を複数保持していた優秀層が就活をやめて内定辞退を行うため、その補充として5月エントリー→6月内々定があるというイメージです。すなわち、3月~4月の一次締め切りで採用枠をあらかた埋めて、その補充を5月~6月の二次募集で行うのだと推測されます。そのため、一次募集で選考を受けた方がかなり受かりやすくなります。

さらに、近年は本選考の早期化が急速に進行しており、3月~4月の一次締め切りで採用活動を終えてしまう大手企業が増えています(22卒当時の情報です)。厳しいことですが、本命企業には一次締め切りで全て出し切るスタンスで挑んだ方が良いかもしれません。万が一でも二次募集が行われなかった場合、どれだけ熱望しても、もはや門戸すら開いてはくれないです。
また、本選考を進める上で、複数社を同時に進めることを心掛けて欲しいです。ESを出していてまだ祈られていない、選考を進めている企業数を、常に30社ほどをキープしておくと精神的にかなり楽だと思います。。30社はかなり無理をするかもしれないので、ここまで多くなくても大丈夫ですが、いくら志望企業以外には出さない鋼の精神を持っていても、例えば選考中が1社のみという状況は、後々になって心の余裕を保てるかどうかに影響してきます。

§10.学部3年生:3月

●本選考情報解禁→一次締め切りラッシュ

①夏インターンの雰囲気が再び
3月1日から、本選考の情報が正式に解禁されます(22卒当時の情報です)。経団連ルールを守っていた大手企業もこの日に一斉に採用情報を解禁するので、1年前の夏インターン一斉解禁のようなお祭り状態が再び訪れます。玉石混淆した大量の情報が飛び交いますが、1年間努力し続けた皆さんなら自分のペースを貫くだけで十分に戦っていけると思います。自信をもって、周囲に惑わされないようにして欲しいです。

②取捨選択の精神
第一志望群が数十社もある場合は、1カ月で全て出し切ることは不可能かもしれないです。その時は、エントリーする企業を取捨選択する必要が出てきます。ここが重要だと思います。多忙な3月を乗り越えるために留意しないといけない点は主に二つあります。

一つ目は、ESを出す企業の取捨選択のためのスケジュール管理です。広く浅くESを書いて全ての質が悪くなる事態に陥らないよう、スケジュール管理を徹底して、締め切りが近い企業からESを順次出していく習慣をつけられると嬉しいです。

二つ目は、体調管理です。とても基礎的なことだと思うかもしれませんが、実は最も重要なことの一つだと思います。3月~4月に1個目の内々定ピークが来るように、本選考は超短期決戦です。仮にこの途中で体を1カ月ほど壊してしまうと、一次募集にはもう間に合わないです。ESを出すだけの3月上旬はまだまだ楽な方で、ESを出しつつ面接も始まってくる3月下旬にもなると、寝る時間すらまともに確保できない日々が始まります。少しでも体がおかしくなっている予兆を感じたら、説明会の1つや2つは欠席したとしても問題ないと捉え、躊躇せず療養に努めて欲しいです。

③そして…
3月以降の過ごし方は人によって戦略によって全く異なるので、インターンの時期のように画一的なアドバイスは難しいです。ただ、上記の2点にだけ留意して、後悔なきよう全力を出し尽くして欲しいです。

§11.学部4年生:4月

●一次募集の後半戦&1つ目の内々定ピーク

①差が生まれ始める
本選考の成功具合が人によって如実に表れ始める時期です。4月になると、多くの人にとって面接が最終フェーズに入ってきます。早期選考から内々定組は、4月上旬頃に就活を終え始めます。一方、3月の書類選考や面接が振るわなかった人はここからまたエントリーと、リトライすることになります。誰も彼も他者との差が明確になり始めるので、精神的な負荷がとても大きい時期ではありますが、就活の進み具合は業界によって、その人によって全く異なるので、挫けずに続けて欲しいです。就活はずっとエントリーし続けてさえすれば、いつかは自分を評価してくれる御社に巡り合えるものです。就活で最も危険なことは、途中で挫けてしまって選考を受けること自体をやめてしまうことです。常に複数社の選考を進める、といった状況を作って欲しいです。

②一次募集の最終局面が到来
一次募集は後半戦に突入しているので、二次面接や最終面接を受ける人が沢山現れます。3月に受けた一次面接とは異なり、二次面接や最終面接では企業への深い理解や高い志望度、そして練度の深い自己分析が求められます。面接については別の記事で別途記載したいですが、ここでも簡単に言える大切なことは、とにかく本選考を進める中で自己分析を常に練り直すことです。多くの人はインターンの時期からガクチカのネタやキャリア像を使い回していると思いますが、未来のことについて厳しい深掘りをされる最終面接では、インターンの1年間で練った甘い自己分析では太刀打ちできないことがあります。自分を常にアップデートすることを心掛けて欲しいです。

③内々定の有無について
それなりに多くの方が4月中に内々定を貰って就活を終えると思います。内々定を貰った方たちには、心からの祝福をしたいです。4月中に就活を終えられる方たちは、インターンの時期から誠実に就活へ取り組んでいた方たちだと思います。人によっては、1年以上も頑張っていたと思います。身も心も削る長い戦いに、ここまで耐え忍べた経験は‘自信’として、人生の宝にしてください。ただ、就活は運と縁の要素が非常に大きい勝負です。例え1年以上頑張ってきたとしても、一次募集では戦果が振るわず、再びES提出からリトライしなければならないことは大いに起こりうると思います。その場合でも、決して終わったわけではないことは心に留めて欲しいです。5月初旬の内定率は、どれだけ高いと言われている年でもせいぜい50%です。就活生の半分程度の人たちが内々定を得ている計算になりますが、たったの半分です。残り半分の就活生は内々定を得ていないのですね。4月に戦果が振るわなかったことは、きわめて普通のことであり、誰にでも起こりうる、と思ってくださいね。

④二次募集へ向けて
5月に二次募集が始まって、6月に2つ目の内々定ピークが訪れます。4月終わり~5月初旬にはゴールデンウィークがあります。一次募集での反省点を振り返り、自分をアップデートして、5月からの二次募集でさらに輝く自分を魅せるための準備期間であるのですね。また、大手企業は4月までに採用活動を終えるケースが多いが、中堅~中小企業や大手子会社は主としてこの時期から一次募集を始める傾向があります(22卒当時の情報です)。この規模の企業にはいわゆる‘隠れホワイト’も散見されます。時期が遅くなっても、戦う場所が多少変わるだけですし、3月から本選考を頑張ってきた経験は皆さんの中で生きています。

⑤最後に
本選考の中でPDCAサイクルを回すとすると、2月が‘P’lan、3月が‘D’o、そして最も重要な‘C’heckは4月にあたります。ずっと戦い続けてきてボロボロになった体と心を休めつつ、4月に行った‘C’heckで高めた自分を以て、5月以降の戦いで必ず勝ちましょう!

§12.学部4年生:5月以降について

●5月以降の就活について
ここから先は、人によってあまりにも状況が異なってくるので、詳細について記載いたしません。ただ、就活がいつ終わるかは人によって、その時の運によって全く異なります。どのような状況だとしても、これが大切だと間違いなく言えることは「投げ出さないこと」です。この時期になってくると、メンタル面に無視できない負担がかかってきます。メンタルの負荷は、体調の悪化につながりうると思います。休むべき時には躊躇わず休んで欲しいです。そして、エントリーを続けること、面接を受けること、戦うことを、勝つまで続けて欲しいです。恐らく人生で最も辛い作業である就活を一年間も頑張れたのなら、必ず内定は貰えると信じています。希望を投げ出さずに、最後まで走り続けて欲しいです。

就活

Posted by yuzukaki-dialog