就活全体のスケジュール感(22卒当時のメモ)

2025年1月21日

§1.就活全体のスケジュール感について

就活最初期から本選考までの大まかなスケジュールについて記載しますね。
なお、このスケジュールは筆者が新卒就活した2020年当時(22卒)のモノであることを留意してください。

就活を終えたばかりの頃に筆者が書いたメモが、誰かの役に立てるなら、嬉しいです。
※全部で9000字超えのボリュームです。全てではなく、その時々で読みたいところを読んでいただけますと幸いです。

志望する業界
日系大手、外資系、ベンチャーという大きな括りから、メーカーやITと言った小さな括りによって詳細な選考時期は異なってくるので一概には言えませんが、ここでは日系大手メーカーを見本として紹介します。
ただ、経団連が実質的なルール廃止を宣言して以降、就活スケジュールは急速に前倒しになってきています。以前は早期選考を行っていなかった企業が早期選考を行うようになり、冬インターンが実質的な一次選考に相当する企業なども増えています。ここに記載する就活スケジュールは、年を経るごとに過去のものとなっていくことに、くれぐれも留意して読んでいただきたいです。
正確な就活スケジュールを把握しづらくなった現在の就活において、就活仲間を増やすことは大変有意義だと思います。気兼ねなく情報交換をし合える仲間を見つけ、就活を無事に駆け抜けていただけたらなと思います。

§2.学部3年生:4月~5月

●就活の基礎中の基礎固め
PDCAサイクルの‘P’に該当する時期にあたります。
学部なら3年生、修士なら1年生になったばかりの春が、就活のスタートです。殆どの企業は6月1日に一斉にインターンを解禁するという就活ルールを守っているため、この時期はESや自己分析の基礎を築くことへ専念できるだけの余裕があります。この時期はとにかく、基礎固めに全力を出すことが大切です。
また、就活は情報戦です。マイナビやリクナビといった基本的な就活サイトへの登録、就活支援団体への加入もこの時期に一通り済ませてしまいましょう。頼るべきサービスを知っているか否かは、1年間を走り抜ける中でとても重要になってきます。就活生を支援するサービスや団体については、別の記事で別途解説します。
また、優先度は上記よりも高くはありませんが、SPIや玉手箱といった代表的なwebテストの参考書に目を通すことも是非して欲しいです。SPIなどのwebテストは、初見では例えどんな天才でもほぼ解けないと思います…。特に人気企業の長期インターンではwebテストを課すところもあるので、時間に十分な余裕のあるこの時期に、どんなものか?と目を通すくらいはして欲しいです。

〈やるべきこと〉

  • 自分史の書き下し(自己分析の基礎)
  • 取り敢えずガクチカを書いてみる(ESの基礎)
  • 就活カレンダーを作る(スケジュール管理の基礎)
  • マイナビ&リクナビへの登録(情報収集の基礎)
  • webテストの参考書に目を通す

§3.学部3年生:6月~7月

●夏インターンの一斉エントリー開始
PDCAサイクルの‘P’に該当する時期にあたります。
22卒では6月1日に夏インターン情報が一斉に解禁されました(年度によってルールは異なるので、ここは最新のルールを確認願います)。締切も一斉に押し寄せるので、スケジュール管理を徹底しながらESを書きましょう。夏インターンのESはガクチカや自己PR、志望動機などの基礎的な設問が殆どであり、その後の練習になります。
夏インターンのエントリーにあたり最も留意すべきことは、業界問わず「広く出す」ことだと思います。この時期はまだ、殆どの学生は社会や自分の適性について何も知らないです。自分がどの仕事に向いてるか?どんな業界があるのか?を学ぶ機会と捉え、知らない企業や専門外の企業にもエントリーすることが大切です。
ESの締め切りのピークは大小合わせて4回訪れます。6月1日解禁ルールの場合は、6月中旬、6月末、7月中旬、7月末です。この時、他者にESを添削して貰うことが肝心です。自分一人で書いた初心者のESは、伝えたいことが伝わっていないことが多いです。準備期間に練った内容を書きつつ、他者に見て貰って足りない部分を直し、夏インターン合格へ向けて頑張りましょう!

〈やるべきこと〉

  • 興味のある企業へのエントリー&マイページ作成
  • ES作成および添削依頼

§4.学部3年生:8月~9月

●夏インターン本番&秋インターン準備
PDCAサイクルの‘D’に該当する時期にあたります。
就活で初めて勝負がハッキリと分かれる時期です。夏インターンに合格した人は長期インターンへ行き、あまり芳しくなかった人は暇になってしまいます…。

①長期インターンに参加できた方へ
何よりもまずおめでとうなのですが、厳しいことを言うと、全力で良いパフォーマンスを目指して欲しいです。2週間や1カ月も働くとその人の実力がわかるため、ここでハッキリと評価をつけられる可能性があるからです。企業によっては、2週間の夏インターンで高評価を得た就活生にはその後の選考優遇および内々定が与えられ、低評価の就活生には✖を付けて本選考でも書類で落とす、という方針を取っている可能性もあります(この方針はどの企業でも有りうることであり、決して公開されないことなのが怖いですよね)。合格したから全て終わり、では決してないという感覚で、全力を出していただきたいです。

②夏インターンの合否結果が良くなかった方へ
もし夏インターンが全落ちしてしまったと言っても、絶望しないでください。この時期は夏インターンの成果が全てのように思ってしまいがちですが、夏の合否が本選考に影響することの方が稀でだと思います。選考直結という点では、むしろ冬インターンの方がよほど大きいという印象です。夏に良い結果を出せなかった場合は、自己分析が足りていなかったのか、またそもそも志望業界が自分に合っていなかったのかなど、夏以前に固めていた就活の土台を見直すきっかけと捉えるべきだと思います。後述する秋インターンの情報開示が徐々に始まる時期でもありますし、選考無しで参加できる中小や中堅企業のインターンを探すという手もあります。夏はリベンジの効く練習台であり、まだまだ希望に満ち溢れています。

〈やるべきこと〉

  • 夏インターン合格⇒全力で高評価を狙いに行く
  • 夏インターン不合格⇒就活準備の見直し、中小や中堅企業も見てみる、自信を失わないこと
  • 共通⇒色々な業界を見学して視野を広げること、秋インターンの準備

§5.学部3年生:10月~11月

●秋インターン本番&冬インターン準備
PDCAサイクルの‘C’に該当する時期にあたります。
この時期を有意義に過ごせるかどうかで、その後の就活の可否が変わるといっても過言ではないです。見直し&次の戦略を考えることは、それだけ大切なことだと思います。

①夏の振り返りを行う
夏の長期インターンに行けた人でも、高評価を得られたかどうかで分かれてきます。いずれにせよ、夏インターンの時期にどう過ごしたかについて振り返り、自身の戦略や固めてきた土台が適切だったのかを見直して課題点を見つけることが、この時期にやるべきことかなと思います。そして、来るべき冬インターンに向け、自分の課題点を埋めるための作業、つまり自己分析なり業界研究なりを十全に行うことを目指して欲しいです。

②就活という嵐の中の静かな部分
インターンの時期の中では、比較的閑散とした時期でもあります。夏インターンは一斉に情報解禁される一種のお祭りであるのに対し、秋インターンは実施する企業がそもそも少なく、明確なルールも無いためまばらに募集されるからです。だからこそ、興味のある企業が秋インターンを開催しているかどうかについて、夏以上にアンテナを高く張って欲しいです。

③合説祭り
また、夏以降のインターンの時期の中で、合同説明会が最も盛んに開催される時期でもあります。ITや外資のような選考時期の早い業界、メーカーや公的機関などの選考時期の遅い業界を問わず、ほぼ全ての業界がまだ本選考に着手していない唯一の時期だからです。実は夏以上に情報を開示する企業は増えているので、まだ余裕のあるこの時期に、積極的に合説へ足を運んで社会を広く知ることも大切です。ただ、ITや外資は12月から徐々に本選考が始まるため、そろそろ志望業界をどこにするかを絞り始めるべきでもあります。

④OB訪問で差別化も
もし余裕があるなら、個人的なOB訪問を検討し始めても良い時期だと思います。夏以前だと、社会人の時間をいただいた分だけの価値を生めるだけの知見が無かったかもしれない。しかし夏を超えて、社会への理解や自分なりの考えがある程度固まってきたと思います。ネットや説明会で得られる二次情報よりも、社会人と直接会って手に入れる一次情報では質が全く違います。OB訪問することを評価していただける企業もあるので、失礼が無いように注意しつつも、恐れ過ぎず積極的に取り組んで欲しいです。

〈やるべきこと〉
★夏インターンの振り返り&見直し⇒課題点の発見&克服★
→インターンの時期で最も大切なことといっても過言ではありません。ここで実体験に基づいた自身の課題点を発見し克服するかどうかで、冬以降に本当に差が出てきます。PDCAサイクルで最も大切なプロセスは、‘C’heckです。

§6.学部3年生:12月

●冬インターン前半戦&早期本選考の開始&1年の振り返り
PDCAサイクルの‘A’に該当する時期にあたります。

①インターンと本選考が同時進行
この辺りから、インターンと本選考が同時進行し始めます。メーカーなどは冬インターンの前半戦が始まります。一方で、ITや外資は、本選考が徐々に開始します。いずれにせよ、秋に自分の課題点を克服した成果を、全力でぶつけることが何よりも大切です!

②院生は別の戦略も必要
学部生とは異なり自分の研究テーマを持つ理系院生なら、12月までにある程度まとまったストーリーを語れるだけの研究成果を出すことを目指して欲しいです。メーカーでもITでも、業種業界問わず、理系院生は研究紹介が必須だからです。年が明けると、いよいよ研究へ時間を十分に割く余裕はなくなると思っておいた方が良いです。これは筆者の経験談ですね。

③早期選考でもある冬インターン
留意すべき点は、多くの冬インターンが本選考と密接に結びついているであろうことです。選考優遇という観点では、夏よりも冬の方がよほど重要だと思います。冬インターンはその殆どが短期ですが、本選考の実質的な0次選考というケースが散見されました。その分、合格基準も夏より高くなりますが、基本的にローリスクハイリターンのボーナスステージのような時期なので、沢山の早期選考の獲得を目指して全力以上で取り組んでも損はないと思います。

④1年間の振り返りを
そして、12月も終わりになったら、大晦日にでもこの1年間を振り返ってみてください。インターンという短期的なPDCAサイクルは冬に一巡を迎えますが、就活全体の長期的なPDCAサイクルではこの辺りが‘C’heckの時期にあたります。春に就活準備を頑張った自分、夏に社会を俯瞰した自分、秋に戦略を練り直した自分、冬にこれまでの成果をぶつけた自分。就活へ誠実に向き合えば向き合うほど、山あり谷ありと濃い1年間だったと思います。これらの経験の中で何を感じ、何をやりたいと思ったのか、ここで熟考することはキャリアに対して解像度を上げるためのとても良い材料になると思います!

〈やるべきこと〉

  • 冬インターン参加による早期選考獲得
  • (一部業界の)早期本選考への準備&エントリー
  • 研究成果をひと段落つかせる
  • 1年間の振り返り

§7.学部3年生:1月

●冬インターン後半戦&インターン脳から本選考脳への切り替え

①本格化する就活
いよいよ、就活が本格化します。長かったインターンの時期が終わり、本選考が本格的に始まる時期でもあります。
1月にやるべきことは、インターン脳から本選考脳へ切り替えること、この一言に尽きます。もちろん、後半戦に突入する冬インターンで早期選考を獲得することも重要ですが、ここで頭をきちんと本選考へ向けられたかどうかで、その後の慣れがかなり変わってくると思います。

②インターンと本選考の違い
本選考とインターンでは、本質的な姿勢が全く異なるからです。インターンは企業側が学生を接待して自分達を知ってもらおうというスタンスであり、本質的に学生は選ぶ側に立っています。一方で本選考は、完全に学生が選ばれる側に立つことになります。企業へ本当に必要な人材かどうかという、大変シビアな視線を向けられます。本選考に対してインターンの時期の甘い意識で臨むと、インターンでどれだけ成功した人といえども、志望企業が全滅などということになりかねないと思います…。

③学内OB訪問というルート
また理系大学なら、学内OB訪問が積極的に開催される時期でもあります。入社年次の若いリクルーターが母校に訪れて学生と話すこのイベントは、ただの説明会ではありません。多くの場合、学内OB訪問は青田買いであり、早期選考の入り口だと推測されます。企業によっては、OB訪問に参加するか長期インターンに参加するかしか早期選考への入り口が無いケースもある可能性があります。このようなリクルーターとは、可能な限り接点を持つべきだと思います。

④全業界で早期選考開始
選考時期が遅い業界でも、この時期になると早期選考を当たり前のように行い始めていた印象です。就活スケジュールの前倒しは急速に進んでいるので、今後はますます1月のような早い時期から本選考が本格化すると推測されます。猶の事、志望企業に対してのアンテナは高く張って欲しいです。気が付いた時には今年度の採用を締め切っていたとしても、その時はリトライどころか土俵に立つことすらもうままならないからです。

〈やるべきこと〉
★頭をインターンから本選考に切り替えること★

  • 早期選考へのエントリー
  • 学内OB訪問に参加してリクルーターと繋がる

§学部3年生:2月

●本選考解禁前の最終準備

①インターンの終わり
冬インターンも完全に終わり、1年間ずっと付き合ってきたインターンともお別れです。そして、完全に本選考へと舵を切る時期であります。
2月は何よりも、本選考解禁前の最終準備に全力を注いで欲しいです。自己分析は完璧か?ガクチカ、自己PR、研究紹介などの基本的なESネタは完全に準備し終えてるか?志望業界と志望企業を固められているか?これらの見直しを完全にしていただきたいです。

②本選考という嵐の前の最終準備
この時期になると、もはや細かいことを思考する余裕は無くなってきます。しかし、3月よりもまだ余裕はある方です。本選考解禁後の負担を少しでも減らせるよう、ここで準備できることはやり切って欲しいです。
ここまで就活へ真剣に向き合い続け、全力で駆け抜けてきた方なら、大丈夫。1年間かけて社会を眺めて何を感じ、何を思ったか。その熱意を大人たちへ遺憾なくぶつけて欲しいです。

〈やるべきこと〉

  • 自己分析の言語化(面接での深掘り対策)
  • ガクチカと自己PRと研究紹介を400字~100字で用意できてるか(ESの基本的な設問をコピペするための準備)
  • リクナビ&マイナビopenESの完成
  • 理系なら研究概要の作成(A41枚、A42枚、技術スライド4枚~10枚)
  • 志望企業のリストアップ&志望順位の言語化(本選考で全て出し切るのは難しいので取捨選択対策)
  • 早期選考へのエントリー

§9.本選考の時期の到来

本選考について、基本的な情報を記載します。内々定ピークは、4月と6月に訪れます。3月にエントリーした企業の選考を順当に進められれば、4月に内々定が貰える図式です。4月になると内々定を複数保持していた優秀層が就活をやめて内定辞退を行うため、その補充として5月エントリー→6月内々定があるというイメージです。すなわち、3月~4月の一次締め切りで採用枠をあらかた埋めて、その補充を5月~6月の二次募集で行うのだと推測されます。そのため、一次募集で選考を受けた方がかなり受かりやすくなります。

さらに、近年は本選考の早期化が急速に進行しており、3月~4月の一次締め切りで採用活動を終えてしまう大手企業が増えています(22卒当時の情報です)。厳しいことですが、本命企業には一次締め切りで全て出し切るスタンスで挑んだ方が良いかもしれません。万が一でも二次募集が行われなかった場合、どれだけ熱望しても、もはや門戸すら開いてはくれないです。
また、本選考を進める上で、複数社を同時に進めることを心掛けて欲しいです。ESを出していてまだ祈られていない、選考を進めている企業数を、常に30社ほどをキープしておくと精神的にかなり楽だと思います。。30社はかなり無理をするかもしれないので、ここまで多くなくても大丈夫ですが、いくら志望企業以外には出さない鋼の精神を持っていても、例えば選考中が1社のみという状況は、後々になって心の余裕を保てるかどうかに影響してきます。

§10.学部3年生:3月

●本選考情報解禁→一次締め切りラッシュ

①夏インターンの雰囲気が再び
3月1日から、本選考の情報が正式に解禁されます(22卒当時の情報です)。経団連ルールを守っていた大手企業もこの日に一斉に採用情報を解禁するので、1年前の夏インターン一斉解禁のようなお祭り状態が再び訪れます。玉石混淆した大量の情報が飛び交いますが、1年間努力し続けた皆さんなら自分のペースを貫くだけで十分に戦っていけると思います。自信をもって、周囲に惑わされないようにして欲しいです。

②取捨選択の精神
第一志望群が数十社もある場合は、1カ月で全て出し切ることは不可能かもしれないです。その時は、エントリーする企業を取捨選択する必要が出てきます。ここが重要だと思います。多忙な3月を乗り越えるために留意しないといけない点は主に二つあります。

一つ目は、ESを出す企業の取捨選択のためのスケジュール管理です。広く浅くESを書いて全ての質が悪くなる事態に陥らないよう、スケジュール管理を徹底して、締め切りが近い企業からESを順次出していく習慣をつけられると嬉しいです。

二つ目は、体調管理です。とても基礎的なことだと思うかもしれませんが、実は最も重要なことの一つだと思います。3月~4月に1個目の内々定ピークが来るように、本選考は超短期決戦です。仮にこの途中で体を1カ月ほど壊してしまうと、一次募集にはもう間に合わないです。ESを出すだけの3月上旬はまだまだ楽な方で、ESを出しつつ面接も始まってくる3月下旬にもなると、寝る時間すらまともに確保できない日々が始まります。少しでも体がおかしくなっている予兆を感じたら、説明会の1つや2つは欠席したとしても問題ないと捉え、躊躇せず療養に努めて欲しいです。

③そして…
3月以降の過ごし方は人によって戦略によって全く異なるので、インターンの時期のように画一的なアドバイスは難しいです。ただ、上記の2点にだけ留意して、後悔なきよう全力を出し尽くして欲しいです。

§11.学部4年生:4月

●一次募集の後半戦&1つ目の内々定ピーク

①差が生まれ始める
本選考の成功具合が人によって如実に表れ始める時期です。4月になると、多くの人にとって面接が最終フェーズに入ってきます。早期選考から内々定組は、4月上旬頃に就活を終え始めます。一方、3月の書類選考や面接が振るわなかった人はここからまたエントリーと、リトライすることになります。誰も彼も他者との差が明確になり始めるので、精神的な負荷がとても大きい時期ではありますが、就活の進み具合は業界によって、その人によって全く異なるので、挫けずに続けて欲しいです。就活はずっとエントリーし続けてさえすれば、いつかは自分を評価してくれる御社に巡り合えるものです。就活で最も危険なことは、途中で挫けてしまって選考を受けること自体をやめてしまうことです。常に複数社の選考を進める、といった状況を作って欲しいです。

②一次募集の最終局面が到来
一次募集は後半戦に突入しているので、二次面接や最終面接を受ける人が沢山現れます。3月に受けた一次面接とは異なり、二次面接や最終面接では企業への深い理解や高い志望度、そして練度の深い自己分析が求められます。面接については別の記事で別途記載したいですが、ここでも簡単に言える大切なことは、とにかく本選考を進める中で自己分析を常に練り直すことです。多くの人はインターンの時期からガクチカのネタやキャリア像を使い回していると思いますが、未来のことについて厳しい深掘りをされる最終面接では、インターンの1年間で練った甘い自己分析では太刀打ちできないことがあります。自分を常にアップデートすることを心掛けて欲しいです。

③内々定の有無について
それなりに多くの方が4月中に内々定を貰って就活を終えると思います。内々定を貰った方たちには、心からの祝福をしたいです。4月中に就活を終えられる方たちは、インターンの時期から誠実に就活へ取り組んでいた方たちだと思います。人によっては、1年以上も頑張っていたと思います。身も心も削る長い戦いに、ここまで耐え忍べた経験は‘自信’として、人生の宝にしてください。ただ、就活は運と縁の要素が非常に大きい勝負です。例え1年以上頑張ってきたとしても、一次募集では戦果が振るわず、再びES提出からリトライしなければならないことは大いに起こりうると思います。その場合でも、決して終わったわけではないことは心に留めて欲しいです。5月初旬の内定率は、どれだけ高いと言われている年でもせいぜい50%です。就活生の半分程度の人たちが内々定を得ている計算になりますが、たったの半分です。残り半分の就活生は内々定を得ていないのですね。4月に戦果が振るわなかったことは、きわめて普通のことであり、誰にでも起こりうる、と思ってくださいね。

④二次募集へ向けて
5月に二次募集が始まって、6月に2つ目の内々定ピークが訪れます。4月終わり~5月初旬にはゴールデンウィークがあります。一次募集での反省点を振り返り、自分をアップデートして、5月からの二次募集でさらに輝く自分を魅せるための準備期間であるのですね。また、大手企業は4月までに採用活動を終えるケースが多いが、中堅~中小企業や大手子会社は主としてこの時期から一次募集を始める傾向があります(22卒当時の情報です)。この規模の企業にはいわゆる‘隠れホワイト’も散見されます。時期が遅くなっても、戦う場所が多少変わるだけですし、3月から本選考を頑張ってきた経験は皆さんの中で生きています。

⑤最後に
本選考の中でPDCAサイクルを回すとすると、2月が‘P’lan、3月が‘D’o、そして最も重要な‘C’heckは4月にあたります。ずっと戦い続けてきてボロボロになった体と心を休めつつ、4月に行った‘C’heckで高めた自分を以て、5月以降の戦いで必ず勝ちましょう!

§12.学部4年生:5月以降について

●5月以降の就活について
ここから先は、人によってあまりにも状況が異なってくるので、詳細について記載いたしません。ただ、就活がいつ終わるかは人によって、その時の運によって全く異なります。どのような状況だとしても、これが大切だと間違いなく言えることは「投げ出さないこと」です。この時期になってくると、メンタル面に無視できない負担がかかってきます。メンタルの負荷は、体調の悪化につながりうると思います。休むべき時には躊躇わず休んで欲しいです。そして、エントリーを続けること、面接を受けること、戦うことを、勝つまで続けて欲しいです。恐らく人生で最も辛い作業である就活を一年間も頑張れたのなら、必ず内定は貰えると信じています。希望を投げ出さずに、最後まで走り続けて欲しいです。

就活

Posted by yuzukaki-dialog