新卒就活を効率化!おすすめサービス徹底ガイド:必須~便利ツールまで網羅
§1.はじめに
就職活動では、自己分析・企業研究・エントリーシート(ES)・面接対策など、やるべきことが非常に多いですよね。これらをすべて一人で乗り越えようとすると、どうしても情報や人脈が不足しがちです。そこで本記事では、就活生を手助けしてくれるサービスや、活用できる人・組織などを私の主観に基づきご紹介したいと思います。
もちろん、就活関連のサービスやエージェントの中には、ビジネスチャンスとして就活生を利用しようとする悪質な例もゼロではありません。また、個人情報をやたらと収集される可能性もあるので、慎重な見極めは必要です。ですが、正しく選べば大きな恩恵を得られるのも事実です。
ここでは、私自身が就活時代に実際に登録したサービスを中心に、当時の筆者の主観により、各種のサービスのおすすめ度を最大★★★★★~最小★で評価してみました。「必須クラス」「必須ではないが重要」「あれば便利」といったカテゴリに分けていますので、皆さんの就職活動の進め方に合わせて参考にしていただければと思います。
※この記事の内容は、あくまで筆者が新卒就活生だった頃に、当時の主観でまとめたものです。 特定のサービスや団体と利害関係は存在しませんし、従って内容やおすすめ度は全て筆者の主観であることを十分留意してください。 おすすめ度は、筆者が就活当時(2020年頃)に使用した肌感覚が基準であり、決してサービスの本質的な価値を左右するものではありません。
§2.必須クラスの就活サービス
多くの就活生が登録しており、就活を進めるうえで事実上必須と言える代表的なサイトや機能をピックアップします。
◎マイナビ(求人掲載サービス) おすすめ度★★★★★
- 特徴:大手求人掲載サイトの一つです。掲載求人数ではリクナビに及ばないものの、自己分析サービスや他己分析サービスなど、充実したサポート機能が魅力です。
- 合同説明会や企業個別説明会の情報量が多い:マイナビ上からこまめにチェックしていると、ほぼ毎週何かしらの説明会にエントリーできます。
- マイキャリアボックス:マイナビ版のopenESのような機能があり、ESの使い回しに活用可能です。
- お願い!他己分析:後述の「お願い!他己分析」という機能が便利で、自分では気づきにくい強みや弱みを客観視できます。
★ワンポイント★
夏インターンの時期になったら、とりあえずマイナビに登録しておくといいと思います。
◎リクナビ(求人掲載サービス) おすすめ度★★★★★
- 特徴:こちらも大手求人掲載サイトで、掲載企業の数が非常に多いです(マイナビの約2倍とも言われます)。
- リクナビ限定の企業:マイナビに載っていない企業がリクナビだけに掲載しているケースもあるので、併せてチェックするのがベスト。
- openESの本家:リクナビ発祥のopenES機能があり、ガクチカや自己PRなどの基本的な項目を一度入力しておけば、多数の対応企業へ使い回しできます。
- 合同説明会やイベント情報:マイナビと比較すると若干少ない印象ですが、リクナビ経由でしかエントリーできない企業もあるため、やはり登録必須です。
★ワンポイント★
夏インターンの時期にまずリクナビを押さえることで、応募の選択肢を広げられます。
◎openES(ES使い回しサービス) おすすめ度★★★★★
- 特徴:リクナビの一機能ですが、あまりに便利なので個別に紹介します。ガクチカ400字、自己PR400字、趣味特技100字など、基本情報を一度入力すると、対応企業でESを使い回せる仕組みです。
- 練習にも最適:書く項目はどれも基本的な設問ばかりなので、最初のES練習としても◎。
- 本選考以降も活用可能:対応企業が多いので、応募手続きがかなり効率化されます。マイナビの「マイキャリアボックス」も同様の機能を備えています。
★ワンポイント★
openESは対応企業も多く、エントリー数を稼ぎたいときに非常に役立ちます。
§3.必須ではないが重要なサービス
続いて、必須ではないものの、多くの就活生が利用していたり、私自身も選考時に大いに役立ったサービス・サイトです。
◎ワンキャリア(過去ESや体験談の掲載) おすすめ度★★★★★
- 特徴:代表的な「過去ES&体験談」掲載サイトです。実際に応募者が提出したESが、ほぼそのまま載っています。
- ESの参考資料:コピペするだけでも、ある程度の文章が作れてしまいますが、そのままではありきたりになりがちなので要注意。
- 内定者のES検索:企業検索で「内定者」フィルターをかけ、自分の志望職種と合致するESを探すと、非常に参考になります。志望動機の書き方に困ったら、ワンキャリアの内定者ESを参考にする方法はおすすめです。
◎みんなの就職活動日記(掲示板・体験談) おすすめ度★★★
- 通称「みんしゅう」:就活掲示板として有名ですが、掲示板の信頼性は正直不透明です。誹謗中傷や噂レベルの話もあるので、鵜呑みにしないほうがいいでしょう。
- 選考体験談は有益:一方、「就活体験談」コーナーは選考時期や具体的内容、面接のアドバイスなど丁寧に書いてあるものが多いです。本選考ではワンキャリアより「みんしゅう」を重宝していた人もいます。
◎生協ジョブチャン(合同説明会紹介) おすすめ度★★★★★
- 特徴:大学の生協組合が運営する合説情報サイトです。
- 質の高い合説:実は意外と有名・大手の企業が参加することが多く、人数が少ない分、人事担当者とじっくり話せるチャンスがあります。
- 時期を問わず安定開催:一般的な合説紹介サイトはインターン時期に盛り上がり、本選考が始まると質が落ちたりするのですが、生協関連は比較的年間通して安定しています。
◎エンカレッジ大学支部(学生版就活エージェント) おすすめ度★★★★★
- 特徴:エンカレッジという学生団体が運営する、いわば「就活支援サービス」の大学支部版です。初見だと怪しく見えますが、サービスの質はかなり良いです。
- 序盤の基礎固めに最適:自己分析やESの書き方などをゼロから教えてもらえるイベントが多く、特に就活初期には助かります。
- 専属メンターの存在:その大学の先輩メンターが個別についてくれ、相談に乗ってくれます。営利団体ではなく、先輩がボランティアに近い形で動いているため、中立的な目線でアドバイスをもらいやすいです。
- 注意点:メンターは忙しいため、こちらから積極的に連絡しないと放置される可能性があります。
◎ビズリーチキャンパス(OB訪問マッチングなど) おすすめ度★★★★
- 特徴:有名なOB訪問マッチングサービスです。原則として自分の大学OB・OGとしか繋がらない仕組みで、信頼性の高いOB訪問がしやすいです。
- リクルーターの可能性:こうしたマッチングアプリを使ってくるOBは、人事権を一部持っていたり、リクルーターに任命されている例もあります。場合によっては選考に有利になるケースも。
- 合説&就活記事も充実:OB訪問だけでなく、合説や就活関連の記事・コラムなども質が高いので、ぜひ活用をおすすめします。
◎open work(旧vorkers)[企業口コミサイト] おすすめ度★★★★
- 特徴:もともと転職者向けの企業口コミサイトですが、新卒が見ても十分に参考になります。
- 待遇や福利厚生情報:リアルな給与事情などが書かれており、あくまで当時学生の判断ですが、内部情報の質は高めと感じました。
- 注意点:書き込みを読みすぎるとネガティブ面ばかり目立ち、志望企業がすべて嫌に見えてしまう恐れがあります。ほどほどに利用しましょう。
◎大学キャリア相談室(キャリアセンター) おすすめ度★★★★★
- 特徴:各大学に設置されているキャリアセンターです。意外にも利用している学生は少ない印象があります。
- 公的機関としての中立性:民間エージェントと異なり、大学から給料を得ているアドバイザーなので、学生ファーストのアドバイスが得られます。
- アドバイザーの当たり外れ:担当者の質は人によって差があるため、インターン時期から色々と相談して「相性の良いアドバイザー」を見つけておくと安心です。
§4.あれば便利なサービス
ここからは、マイナビ・リクナビ・ワンキャリア等ほど有名ではないものの、登録しておくと便利だったサービスをご紹介します。人によって使い勝手が異なると思いますので、一つの選択肢として参考にしてみてください。
※なお、この項目は星2や星3が目立ちますが、これらはサービスの価値が低いという意味ではなく、単に筆者の使用頻度が少なすぎたため「精度高い判別不可」というニュアンスです。人によっては星5かそれ以上のサービスである可能性は十分に高いことを留意してください。
◎外資就活ドットコム(求人掲載サービス) おすすめ度★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:外資系企業の求人や情報を主に扱うサイトです。
- 在庫的には…:マイナビやリクナビと比べると、掲載情報の範囲が狭めなので、外資を本命にする人向けといえます。
◎オファーボックス(逆求人サービス) おすすめ度★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:企業から学生にオファーが来る「逆求人サービス」の一つです。企業側が送れるオファー数に上限があり、比較的本気度の高いスカウトが来る可能性があります。
- 注意点:とはいえ、人が集まりにくい企業からのオファーが多い印象も。安易に決めず、あくまで経験を積む機会として活用するのがおすすめです。
◎テックオファー(逆求人サービス) おすすめ度★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:こちらも逆求人サービスですが、企業は無制限にオファーを出せる仕様です。オファーボックスに比べると企業側の本気度はやや低い場合も。
- メリット:一度オファーを受けてインターンに参加すると、早期選考に進めるケースもあります。早期内定を目指す人には良いでしょう。
◎ラボベース(逆求人サービス) おすすめ度★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:理系学生限定の逆求人サイトです。私は使いませんでしたが、友人曰く「質の良い逆求人が多い」とのこと。理系志望の方はチェックしてみると良いかもしれません。
◎アクセス就活(合同説明会) おすすめ度★★★★
- 特徴:合同説明会開催サイトの一つで、旧帝大生限定の合説が頻繁に開かれるのが大きな魅力です。
- 超大手と少人数:大手企業が参加し、さらに参加学生数が限られているため、人事担当者と濃い話ができるチャンスがあります。
- 時期による差:本選考が始まると質がやや落ちることもあるため、インターン時期に狙うのが◎。
◎サイシード=ディスカバーフォーラム(合同説明会) おすすめ度★★★★
- 特徴:「サイシード」に登録すると、ディスカバーフォーラムという部門が早期の合説を開催しており、こちらも旧帝大生限定が多めです。
- ニッチトップ企業:大手よりもBtoBで世界トップシェアを持つような企業が多く、一般にはあまり知られていない優良企業と出会える可能性があります。
- インターン時期が中心:インターン時期に力を入れているので、夏インターンを見据えた早い段階で登録するとチャンスが多いです。
◎朝学ナビ(合同説明会) おすすめ度★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:合説開催情報のサイトですが、私が知った時期が遅かったため、詳細は不明です。合説サイトを幅広く探したい方は選択肢の一つに。
◎食品就活ドットコム(合同説明会) おすすめ度★★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:外資就活ドットコムの食品業界版といった位置づけです。食品業界に特化した情報や合説、YouTube上のノウハウ発信が充実しています。
- イベントが充実:七夕やクリスマスなどの節目ごとに大規模な食品業界限定合説を開催しており、食品志望の方には非常に有益だと思います。
◎GoodFind(インターン求人紹介) おすすめ度★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:ベンチャー企業に特化したインターン紹介サービスです。私は利用しませんでしたが、ベンチャーをメインに探す人には有用かもしれません。
◎16 personalities(適性検査ツール) おすすめ度★★★
- 特徴:就活サービスというよりはグローバルに用いられている性格診断ツールです。質問数が多く、分析精度が高い印象です。
- 自己分析に活用:自分の性格や行動傾向を客観的に把握できるので、ESや面接での自己PRに役立ちます。
◎お願い!他己分析(適性検査ツール) おすすめ度★★★★
- 特徴:マイナビの機能の一つ。LINE経由で友人や先輩に他己分析を依頼できる仕組みです。
- コメント機能:回答してもらった人が自由にコメントを残せるため、自分の強み・弱みについて具体的なフィードバックが得られます。
- 注意点:ネガティブな指摘を受ける場合もありますが、それは貴重な意見として受け止めましょう。
◎就活会議(企業口コミサイト) おすすめ度★★★
- 特徴:企業の面接体験談や口コミがまとめられたサイトです。面接でどんな質問を受けたか、どんな雰囲気だったかなど、段階ごとに感想が書かれています。
- 登録方法:学校のメールアドレスを求められます。個人情報保護の観点で抵抗があれば無理に登録しなくてもいいかもしれません。
◎カイシャの評判(企業口コミサイト) おすすめ度★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:登録なしで閲覧できる分、情報の信頼度はやや低めという印象でした。さらっと見る程度ならよいかなと思います。
◎ライトハウス(企業口コミサイト) おすすめ度★★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:旧vorkersの情報を統合したような企業口コミサイトです。vorkersに比べるとややソフトな内容が多めかもしれません。
- 併用がオススメ:vorkersとセットで確認し、両方の口コミを比較しながらバランスよく情報収集するのが良いと思います。
◎キャリコネ(企業口コミサイト) おすすめ度★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:企業口コミサイトの一つですが、私はほとんど使いませんでした。会員登録が必要なので、気になる人は覗いてみる程度で良さそうです。
◎キャリアパーク(就職情報まとめサイト) おすすめ度★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:就活関連の情報がまとまっているサイトですが、私は深く利用しませんでした。
◎doda新卒エージェント(就職エージェント) おすすめ度★★★(使用頻度少量よりこの判断)
- 特徴:ベネッセが運営しており、エンカレッジのように個別メンターがついて色々アドバイスしてくれます。
- 営利団体ならでは:求人紹介がメインになるので、アドバイスの方向性は紹介先企業に寄りがちですが、メンターの質は比較的高いと感じました。
- 使い方の例:本選考直前の12月あたりに登録しておけば、多数の求人を紹介してもらえるため、早期選考にも対応しやすいです。
§5.サービスの活用時に気を付けるべきポイント
ここまで多くのサイトや支援サービスをご紹介しましたが、活用する際には注意すべき点があります。
- 個人情報の取り扱い
- 自分の連絡先や大学名、氏名をむやみに拡散しないよう気をつけてください。登録サイトを増やしすぎると、情報漏洩リスクも高くなります。
- 就活生を狙った悪徳業者
- 特に無料エージェントや自己分析セミナーを装って、高額な情報商材を売りつけるケースなどがあります。公式サイトの運営元やSNSの評判をチェックし、怪しいと感じたら撤退が無難です。
- 自分の就活軸を見失わない
- 便利なサービスほど、次々と魅力的な求人やイベントが紹介されますが、本当に自分のやりたい方向と合致しているかどうかは常に確認しましょう。
§6.自分に合った活用で、就活をスムーズに乗り切りましょう
就活は情報戦とも言われます。企業研究や選考対策をスムーズに進めるためには、今回ご紹介したようなサービスを上手に使いこなすことが大切です。
- マイナビ・リクナビ・openES:求人情報や合同説明会、ES使い回しなど、まずは登録して損のない必須級サービス。
- ワンキャリア・みんしゅう体験談・企業口コミサイト:他人の体験談や企業情報を得て、選考対策や志望動機のブラッシュアップに役立つ。
- 逆求人サービス:早期選考やインターンにつながるチャンスがある一方、企業側の本気度をしっかり見極めることが大事。
- 大学キャリアセンター・エンカレッジ:中立的または先輩視点のアドバイスが欲しいなら、ぜひ活用してみてください。
これらのサービスをフル活用しながら、自己分析・ES作成・面接対策といった各ステップを地道に積み重ねていきましょう。多様な情報源を得ることで視野が広がり、思わぬ企業や業界との出会いにつながるかもしれません。
一方で、先ほど触れたとおり、何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。情報を集めすぎて混乱したり、怪しい業者に振り回されたりしないよう、自分の就活軸を大事に行動してください。
就活は長期戦でもあります。インターンの段階で広く企業を見て、本選考直前には自分の志望をある程度絞り込むなど、サービスを使い分けるタイミングも重要です。ぜひ皆さんが自分に合ったサービス・エージェントをうまく取り入れ、納得のいく就職活動ができるよう応援しています。
以上、私が実際に利用した就活サービスを中心にご紹介しました。皆さんの就職活動に少しでも役立てば幸いです。自分の状況や目標に合わせて、各種サービスを上手に取捨選択しつつ、充実した就活生活を送ってくださいね。応援しています!
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